昨年4月に食道ガンの手術をした。手術後1年半経つが、幸い経過は良好で仕事にも支障がない状況である。手術は「ダヴィンチ」という手術支援ロボットでしてもらったのだが、最先端の機械のようで、傷口も従来の場合に比べて小さくてすんだ。いままで高額の国民健康保険料を負担してきたが完全に元を取ったと思われる。
そういえば、サザンの桑田さんも10年くらい前に食道ガンの手術をしたようだが、今も元気に活躍中である。私も桑田さんにあやかりたいものである。
日常生活にもほとんど支障なく生活できている私であるが、ほとんど唯一の悩みが「体重が増えない」ことである(手術後6㎏ぐらい減ったまま)。食道を摘出したので、食道の代わりに胃を細長く延ばして喉までつないでいる状態である。要するに「胃袋」が「胃管」になってしまったわけである。1回の食事で食べられる量が減ったので、1人前を食べるのが一苦労である。食べている間に胃から十二指腸に食べ物が落ちていけば、胃管にスキ間ができるので食べ物が入るのだが、十二指腸に食べ物が落ちるのは意図的にコントロールできないから、一人前を食べきれるかどうかは、その日の運次第である。
切ないのは好物だったラーメンを食べるときで、胃管が一杯になるとしばらく休んでラーメンが十二指腸に落ちるのを待つわけだが、その間残りのラーメンはノビ放題となる。そんなわけで、「大盛り」とか「3個増量」とかには全く食指が動かなくなった。食事量を補うために、おやつに大福とかチョコレートとかを食べ何とか体重減は免れている。これも手術後に気付いたのだが、世の中には「カロリー控えめ」「甘さ控えめ」の食品はたくさんあるのに、量が少なくて高カロリーという食品は意外に少ない。
聞くところによると、数年で「胃管」が延びて「胃袋」が復活し、1回に食べられる食事量も増えるらしいのだが、まだ胃袋は復活しないようだ。「ジンギスカン食べ放題」に挑戦できるのは何時になることやら。焦らずあわてず、体重と健康維持に努めていきたい。
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