今回は法律相談のことを書いてみたいと思います。私は、法律相談は弁護士の仕事の中で最も重要なものの1つと考えています。法律相談は、弁護士と依頼者とのファーストコンタクトであり、依頼者にとって最適な事件の処理方針が立てられるかどうかは、法律相談がうまくいくかどうかにかかっていると言っても過言ではありません。
市役所などの無料相談ではどうしても時間が限られていますので、なかなか納得のできる相談ができないことも多いのですが、依頼者の方に事務所にお越しいただいて行う相談では、以下の点を心がけるようにしています。
①まずは、依頼者の話をじっくりと聞く
依頼者にとっては法律問題は相談の時点から始まっているわけではありません。離婚や相続関係の法律問題なら、何年も場合によっては10年以上も前におこった出来事が法律問題が生じるきっかけということもあり得ます。そういう場合には、時間を掛けて依頼者からお話を伺う必要があるわけで、場合によっては1回話を伺うだけでは不十分ということもあります。また、依頼者の立場に立って、共感しながらお話しを聞くようにも心がけています。
②わかりやすい説明をこころがける
法律の条文や制度は、市民の方にはなじみの薄いものです。市民生活をする上で特別意識をせずに書いた文書や言動が、法律上重要な意味を持ってくることもあります。他方で依頼者の方が重大な事実とお考えのことが法律的にはあまり重要でないこともありえます。
そういうわけで、法律用語を用いた通りいっぺんの説明では、多くの依頼者の方はご相談の法律問題について十分に理解できないことが多いと思われます。私は、法律用語はなるべくかみ砕き、たとえ話などを用いてとにかく依頼者の方にわかりやすい説明を心がけています。依頼者の方によってはくどいと思われるかもしれませんが、そんなときは、ひとことそう言っていただいてかまいません。
③事件の方針を立てるにあたっていろいろな側面から光をあてる
ご相談に来られる依頼者の方は法律問題が重大であればあるほど、動揺し、冷静な判断ができなくなっているものです。どうしても、自分の価値判断にとらわれがちで客観的になることは難しいと思います。しかし、実際の法律問題は、究極的には裁判所をはじめとする第三者の判断によって解決されることになります。そうであるとすれば、相手の立場、利害関係を有する人の立場、第三者がどうとらえるかなどいろいろな側面から法律問題を検討することが必要になってきます。
その意味で、ご相談者に不利な点にも目を背けないことが必要です。最初の段階で不利な点に目を向けずにいると、いずれ手痛いしっぺ返しがくることも多いのです。不利な点を突きつけられるのはご相談者にとって愉快なものではありませんが、あえてその点に目を向けてもらうようにしています。
④事件の処理方針については依頼者の方にも主体的に考えてもらう
法律問題は市民の方にとってなじみの無いものです。事件をどう処理していくかなど専門的なことで、わからないと思われるかもしれません。依頼者の方の中には全て先生にお任せしますという方もないではありません。しかし、それでは納得のいく問題の解決はのぞめません。法律用語や法律問題については十分に説明しますので、事件の処理方針については是非、主体的にお考えいただきたいと思います。なにしろ、依頼者ご自身の問題なのですから。
このように、法律相談といっても、担当する弁護士の心がけ次第で印象はずいぶん違ってくるのではないでしょうか。
「弁護士に相談したが言っていることがわからなかった。」とか「弁護士が立てた事件の処理方針に納得がいかない。」といった経験をお持ちの方は一度当事務所にご相談なさってみてください。お電話やこのホームページの法律相談のお問い合わせをお気軽にご利用ください。
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勃起不全 (火曜日, 28 4月 2015 16:55)
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