弁護士になれるまで

 昨日まで、私の事務所に北大ロースクール(法科大学院)の学生さんが研修に来ていました。私とは二回りも年が離れており、私の子供でもおかしくないような、フレッシュな若者です。一緒に裁判を見学したり、当事務所で簡単な法律文書を作成してもらったりしました。私も、若さあふれる学生さんとふれあうことで良い刺激を得られました。

 私の時代と違って、今は、弁護士になるためにはロースクール(2年または3年)を卒業した上で、司法試験に合格し、更に1年間の司法修習(裁判官、検察官、弁護士になるための実地研修)を経て、修了試験に合格する必要があります。

 司法試験の合格率は最近では20パーセント台で、それも3回不合格となると受験資格を失ってしまうのです。また、私の時代には司法修習中お給料が出たのですが、いまはお給料は出ず、司法修習中の多くの人が生活費を借りながら修習を受けている状況です。さらに、司法修習を終了しても、就職先が見つからず、すぐに弁護士業務に就けない人も相当数いるようです。

 弁護士になるまでには、大変な費用がかかる上に、司法試験に受からないとか、就職口が見つからないといったリスクが伴うのです。

 私自身、弁護士の仕事は、大変やりがいがあるものだと思っていますし、若くて意欲のある人たちにも、弁護士を目指して欲しいと思っています。しかし、今の制度では、若くて意欲のある人たちが、なかなか弁護士を目指すことが難しい状況です。

 なかなか答えは見つかりませんが、現状はどうにかして変えていく必要があると思います。 

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コメント: 1
  • #1

    勃起不全 (火曜日, 28 4月 2015 16:55)

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